恋愛心工事中。
「どんな恋愛?
大した事無いよ?」
何で黒崎と普通に会話してんだろ。
『男嫌いになった理由は?』
…………っ。
「…え…?」
『前の恋愛が関係してんだろ?』
………何…で…?
何で分かるの…?
「違うよ…
幼稚園の時に男子にからかわれたりしたから…」
コレは本当。
でも、もう1つ理由がある事を…何故だかは分からないけど……
黒崎は知ってるんだ。
『話せよ』
…………。
「どうしてっ…そう思ったの…?」
また……
息がつまる。
少しの沈黙の後、黒崎が口を開いた。
『カラオケで美羽に会った時…男に襲われそうになってたじゃん。』
………うん。
あたしは頷いた。
『俺…その時さ、美羽に一目惚れしたんだ』
…………え?
『泣いてる姿見たらさ、凄い守ってあげたくなっちゃって。』
黒崎は遠くを見つめた。
『それで…前に居た高校の友達にさ、この高校行くんだって言ったら…』
黒崎は一呼吸置いた。
『友達がさ、その高校には元カノが居るって言っててさ。』
………っ。
嘘……まさか………
『俺はソイツの元カノ見てみたかったから、どんな人?って聞いた。
そしたらさ………』