恋愛心工事中。
『笹崎美羽って人って言ったんだよ』
………やっぱり…
『容姿のイメージとか聞いたら、カラオケで会った奴かな?って思ったんだ。』
黒崎があたしを見た。
『凄ぇよな。
友達の元カノが俺の転校先に居た。
それで俺と同じクラス、隣の席になっちゃったんだよ?』
………。
『しかも俺、一目惚れしてるし。』
…………嘘…でしょ?
何も言えない。
『これって運命としか言いようが無ぇじゃん』
………あ…
゛運命じゃね!?゛
京司の言葉を思い出す。
「あの…その友達の名前ってさ…」
恐る恐る尋ねてみる。
『藤城 琉依。』
…………やっぱり。
藤城 琉依
(フジシロ ルイ)
あたしの元彼だ…
つまり……
あたしと黒崎はカラオケで会った。
その時、黒崎はあたしに一目惚れ…した。
そして黒崎が琉依に、あたしの居る高校に転校する事になったと言った。
琉依は元カノ…あたしが居る事を黒崎に言った。
黒崎はその元カノと言うのが、一目惚れした相手…あたしだと分かった。
『琉依、反省してたよ』
…………え?
『お前に酷い事したって事。』
…………っ。