恋愛心工事中。
翌日。
『笹崎ってさ~泣き虫だよな~』
『毎回泣くよな~』
………………。
またからかわれる。
そんな時、藤城があたしを見ているんだ。
藤城はあたしを助けなくなった。
多分、あたしに成長してほしいんだと思う。
余計なお世話だけど。
(↑え)
でも、藤城のおかげかもしれない。
「…来ないでよ!」
あたしが勇気を出してそう言った時。
それが藤城のおかげだった。
『今日は言えたやん!
やれば出来るんやで?』
そう言って藤城はまたあたしの頭を撫でた。
…………っ。
日々、変わっていく。
藤城に対する思いが。
それからというもの、あたしは随分男嫌いが直った。
やっぱり嫌いな男は居たけど、恐怖では無くなってきていた。
チャラチャラしている男は嫌いだけど、普通の男なら大丈夫になった。
そして、あたしと藤城は仲良くなった。
『美羽ってば良いな~』
ある日、そう何人かの友達に言われた。
「へ?何が?」
あたし達は先生に内緒で持ってきていたお菓子を食べていた。
『藤城君とあ~んな仲良いじゃん!』
『羨まし~』
…………。
「別にそんな…」
『しかも美羽ってかなり美人じゃん!』
………へ?
『だよね~肌白っ!』
『細いしさー。モデルやれば?藤城君と♪』
「何でそうなんの?」
モデルとかありえない!
『美羽って藤城君の事、好きなの?』
っ!?
「なっ!?」
『顔赤いよ~』
『図星だねっ!』