恋愛心工事中。



でも、悪口は言われなかったから、あたしと琉依は平凡な恋人生活を送っていた。






『今日此処行かへん!?』

「あ、いいねーっ!」





あたしは男子にからかわれる事は、完全に無くなっていた。















『やっぱり美羽ってモテるんやな~。』


その日の帰り道。




あたしは、琉依と一緒に帰っていた。





「………はい?」


何でそうなる?




『前のか弱い美羽も男子に人気あったけどなぁ、今の気ィ強い美羽は前より人気なんやで?』




…………。




「いや、無いでしょ。」




琉依が教えてくれた、からかってきた男子を追い払う事。



それを初めて実行してからというもの、あたしは毒舌とか言われるようになっていた。






「モテないし!
第一、口悪いのってモテないでしょ。」



『モテる。
美羽は可愛すぎんの!』






…………っ。







「る、琉依ってば、顔赤いよ!」

『美羽の方が真っ赤やんけ!』



そう言って、2人で笑い合った。





幸せだった。





あたしの幸せは……



あなたと居る事だった…








『着いたで!』


初デートの場所は、水族館。







「わー!綺麗!」

『最近出来たばっかやもんな。行くか!』





そう琉依は笑うと、あたしに手を差し出した。






…………?

な、何?







あたしがその行動の意味が分からずにいると…







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