恋愛心工事中。



…父親からのプレッシャーをかけられて

その父親の望み通りにするために…あたしを利用して



皆に憧れをもたせた?







確かに琉依は、皆の憧れである存在だ。


それは…琉依の策略だって事?





ねぇ……琉依……



琉依は…あたしを好きで付き合ってたんじゃないの……?







『でも、流石に利用してても、笹崎の事は好きなんだろ?』



タイミング良く、男子が聞いた。




………ドクン






怖い…怖い……
















『は?あんな奴の事、好きやないで?』








……………っ、






「……っく…」



その言葉を聞いた時、あたしの目からは涙が溢れ出した。




゛好きやないで?゛







あたしは…琉依が好きだよ?

大好きだよ?





でも……琉依は違ったんだね…。




あたしの事は…周りに好印象を与える道具としか思ってないって事…?






ねぇ…琉依………





あたしはあなたを信じてたよ?


今もこれが夢であって欲しいと思ってる……







けど………






夢ならどうして覚めないのかな……?










これは現実なんだ…











「…っ…う」




涙が止まらない。







琉依に普通にフラれるより苦しいよ…。





あたしは……


琉依にとって、彼女と言う名の利用する道具…







あたしは琉依が好きなのに…琉依はあたしが好きじゃないんだ……






あの告白も、
頭を撫でてくれたのも、
手を繋いでくれたのも、




全部…嘘だったの…?








琉依………




あたしは…






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