恋愛心工事中。


「その自信は何処から来るの!?」


あたしは黒崎を睨んだ。








『俺を信じろって』


今度はキラキラスマイルの黒崎。






…百面相かっつーの。











『じゃ連れてく』


黒崎はそう言って、あたしの手を掴んだ。





……!?





「ちょっと!?」







黒崎に引っ張られるあたし。








「本当にファミレス行くつもり!?」


『平気だよ、会わねぇって。』





嫌な予感がする…(汗)












そうこう思っている内にあっという間にファミレスに到着。




学校帰りに寄る生徒が多いため、早帰りの時なんかは、ファミレスの中は一面制服だったりする。








「黒崎…マジで!?」
『マジで。』



黒崎はファミレスの入口へと続く階段を、あたしを引っ張って登って行く。








…居ませんように!




あたしはただそう願っていた。









カランカラン




黒崎がファミレスのドアを開ける。


そこに店員(男)が来た。








『2名様ですか?』


ニッコリと営業スマイルの男。




『はい』


こちらの黒崎も営業スマイル(?)ばりの笑顔。






近くに居た女の店員が、黒崎に見とれるのが分かった。








っ、


何か…モヤモヤする!







はぁー。

あたし最近、いつもこんな感じだなぁ。







『では、お席へご案内します。』



そう言った男の後をついていくあたし達。




顔を赤らめて黒崎を見る女の人も少なくない。





………。

何か気分悪。







隣に彼氏居るじゃん!



そう思っていると、席についた。





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