恋愛心工事中。
『安いの選んで俺に気ィ遣ってくれたんだろ?
ありがとな♪』
黒崎は嬉しそう。
…………。
意味分かんねー(泣)
『じゃ俺は和風ので、美羽は洋風のな♪』
黒崎は勝手にそう決めると、テーブルにある店員を呼ぶボタンを押した。
…結局自分が食べたい物を選んだな……
ま、良いけど。
あたしも黒崎が選んだ和風なのと洋風なのが美味しそうって思ってたし。
店員が来て、黒崎が注文を済ませる。
『美羽ってさ』
店員が消えた後、黒崎があたしを見つめた。
ドキッ
ヤバいヤバい…
あたし心臓病気かな?
『何でさ、そんなに美人な訳?』
…………はい?
「び…美人?」
あたしが?
『だって店入った瞬間、男が皆美羽を見たし』
黒崎が水を飲んだ。
マジ!?
おえ……(←酷い)
「…ありえないよ…」
というか、嫌だ。
男に見られるとか、無理だし。
『超ウザい』
っ!?
黒崎が不機嫌な顔でそう言った。
「何が!?あたしが!?」
ウザい!?
『ぷ♪ありえねぇよ!』
黒崎が笑った。
…………え?
じゃあ……
「何がウザいの?」
あたしがそう尋ねると、黒崎は今だ不機嫌な顔でこう言った。
『美羽が他の男に見られてんの、ムカつく。
男がウザい。』
……………へ?
「な、何で…?」
すると黒崎は笑った。
『俺、嫉妬してんの。
美羽を好きだから』