恋愛心工事中。
はにゃ!?
何大胆発言してんの!?
「す、好きって…!」
顔が熱くなる。
上に心臓が早く脈打つ。
『顔赤いよ?』
クスクス笑う黒崎。
何でこんな余裕な訳!?
好きとかサラッと言っちゃうし!
嫉妬…とかさ!
こっちが恥ずかしくなるってば!!
「黒崎って外国育ち?」
あたしが聞くと、黒崎は吹き出した。
『何でそうなんの?』
…え!?違うの!?
「だって恥ずかしくないの!?サラッと言っちゃってさぁ…!」
キザ男だから、外国育ちなのかと思った!
『誰かを好きって思ったら、気持ち伝えられるもんじゃね?』
はあ!?
「ありえない!
普通恥ずかしいよ!?」
何で平気なんだろ!?
『そうか?
俺はいつでも相手には気持ち伝えたいけど。』
んなっ!?
「大丈夫?」
『ぷ♪大丈夫って!
だって大事な時にだけ好きだよ、とかさ…その時だけ好きみてぇじゃん』
………へぇ~。
黒崎って恋愛に関しては京司っぽい。
ストレートに、直球で相手に思いを伝えたいんだろうな。
「じゃあハーフ?」
『ハーフじゃない。
クウォーター。』
…………え!?
「クウォーターなの!?」
つまり…おじいちゃんかおばあちゃんが外国人って事!?
「謎が解けた!!」
だから外見もちょっと日本人離れしてるんだ。
瞳の色とか、雰囲気とかが。
『謎ってなんだよ!』
黒崎が笑う。
『お待たせ致しました』