恋愛心工事中。
その時、店員がパスタを2つ持ってきた。
『失礼致します』
店員が去っていった。
『うまそ♪』
黒崎がテーブルの上にあるフォークをあたしに渡してきた。
「いただきます」
一口。
「美味しい!」
このファミレスの新商品らしく、あたしは初めて食べた。
『マジ?
コレも美味いよ?』
黒崎が笑った。
…………。
何だろう………。
凄く…楽しい、かも。
『ちょうだい♪』
黒崎が言った。
「あ、うん!どうぞ?」
あたしが言うと。
『食べさせて?』
なんて言ってきやがった。
「んなっ…何言ってんの!?バカ!」
アンタの手は何の為にあるんだよ!?
『ちぇっ。』
黒崎は悔しそうにあたしのパスタから一口。
『食べさせてもらった方が百倍美味いな♪』
バシッ
『いてっ』
「バカ!
キザ男めが!」
黒崎が口を尖らせてあたしを見てくるも、あたしは完全無視。
『…ったく』
そう言うと黒崎は、自分のパスタから一口。
『じゃあ食べさせる♪
あーん♪』
……………。
「無理。」
あたしがキッパリ言うと黒崎はハートがパッカリ割れたような表情をしてあたしを見た。
『美羽ひでぇ』
結局あたしの為にすくったパスタを食べる黒崎。
「バカじゃないの!?
黒崎とは付き合ってもないのに!」
そういうのはバカップルがするもんだ!