恋愛心工事中。
『てか壱って呼んでくんない?』
………え?
ああ、コイツ壱って名前だっけ…。
(↑非常識)
「やだ」
『何で!?
普通の奴は呼び捨てでも良いだろ!?』
…………。
だってだって。
恥ずかしいんだもん。
『はい、壱って言ってみ?』
何だそれ……(汗)
はぁ……。
何でコイツを呼び捨てにするのに勇気いるんだろうか?
京司の時は普通に呼び捨て出来たのに…
「………壱」
小声で呟くように言ったけど、黒崎は満足そうに笑った。
『やった!俺幸せ♪』
………(照)
だからこっちが恥ずかしいっての!!
『じゃあ美羽のメアド教えて!
てか色々美羽について教えてよ!』
………おいおい。
『お願い!』
前からメアド教えてってのは聞いてたけど、結局教えなかったんだっけ。
…………。
何でかな?
今は抵抗がない。
「…良いよ?」
そう言ったら、黒崎…いや、壱の目が輝いた。
『やった!
今日マジ幸せだわ!』
ドキンッ…
ねぇ……
あたしの心臓がこんなに暴れてるのは………
どうして?
『赤外線♪』
壱が嬉しそうに、エメラルドグリーンみたいな色の携帯を取り出した。
「はいはい。」
あたしも携帯を取り出し、赤外線でお互いのメアドを交換した。
前ならありえなかった光景。
今は……壱の事、嫌じゃない。