恋愛心工事中。




『やっぱめっちゃ可愛い…』



男は、そっとあたしの両手首を掴んだ。



「っへ!?」



そして、あたしを人の居ない所へ連れて行く。










"STAFF ONRY"


そう書かれたドアがある廊下。








「なななな…何ですか…!?」




壁に押し付けられ、前には男。









『ほんと可愛い…美羽ちゃんまさか彼氏できた事無かったり?』







怖い…



体が震えだすのが分かった。








『そういうところも可愛い…まじそそる…』



……やだ。





声が出ない。
目に溜まる涙。


怖い怖い怖い怖い怖い。









『泣いてる…』




あたしの目からこぼれた涙を拭く男。








やめて………









< 9 / 440 >

この作品をシェア

pagetop