恋愛心工事中。
『やっぱめっちゃ可愛い…』
男は、そっとあたしの両手首を掴んだ。
「っへ!?」
そして、あたしを人の居ない所へ連れて行く。
"STAFF ONRY"
そう書かれたドアがある廊下。
「なななな…何ですか…!?」
壁に押し付けられ、前には男。
『ほんと可愛い…美羽ちゃんまさか彼氏できた事無かったり?』
怖い…
体が震えだすのが分かった。
『そういうところも可愛い…まじそそる…』
……やだ。
声が出ない。
目に溜まる涙。
怖い怖い怖い怖い怖い。
『泣いてる…』
あたしの目からこぼれた涙を拭く男。
やめて………