恋愛心工事中。
新入部員
―次の日
『えー、河村先生が帰ってきました。』
朝学活。
政え先生がダルそうに言った。
…っ!?
『えー、このクラスに水泳部は…笹崎だけか。水泳大会も近い事だし、えー、頑張れよ』
本日も三回、政え先生の快調な口癖が飛び出しました☆
あたしも快調。
何故って?
風邪で暫く休んでいた、水泳部の顧問の河村先生(女)が復活したのだよ!
これで水泳大会に向けてやっと部活が出来るようになったぁ~(泣)
あたしは泳ぐ事が生きがいと言っても過言ではないくらい。
『美羽っ♪
良かったね~!』
休み時間。
有美があたしの席に笑顔でやってきた。
「うん♪超幸せ!」
『頑張ってね!』
よし!
久々の部活だ!
『良かったな!』
壱が声をかけてきた。
「マジ嬉しい~!」
あたしが壱にそう答えると、有美があたしの耳元に口を寄せた。
『黒崎君の事、平気になったの!?』
小声で、驚いたように言う有美。
今度はあたしが有美に耳打ちした。
「平気っていうか…普通になった!」
あたしがそう言うと、有美は嬉しそうに笑った。
『おめでとっ♪』
「祝う事なの!?」
『だってあんな黒崎君の事嫌いだったじゃん!それなのに普通になったって…凄いよ!』
…そうなのかな?
『ま、この調子で、次は黒崎君を普通から好きになるようにね♪』
……!?!?!?!?
「なな…何言って!?」
『慌ててる慌ててる♪』