恋愛心工事中。
両耳にあるたくさんのピアスは外したらしい。
今はスッキリ、何も無い両耳。
レ、レアだ…
(↑はい?)
ピアスを外したからだろうか、人相が全然違って見えた。
(京司を怖がる人も少なかった)
『石橋君は頑張って!
では皆さん、練習を開始して下さい!』
河村先生はそう言うと、職員室に用があるらしくプールを出ていった。
皆は一斉にTシャツを脱ぎ、柔軟体操を始めた。
…だが、あたしは驚きすぎて、京司を見つめるのが精一杯。
京司はあたしを見て笑ったまま。
『驚いた?』
京司は余裕な感じで言った。
……お…
「驚いたどころじゃないよ!何で何も言ってくれなかったの!?」
あたしはプールに響き渡る声で京司に言った。
『いや~、俺も水泳に目覚めちゃって♪』
はぁ!?
何が、゙目覚めちゃって♪゙だよ!
「あたしに一言言ってくれれば良かったのに!」
びっくりすぎだよ!
『驚かせたかったんだもん♪』
………。
壱じゃないんだから、語尾に♪をつけるな!
「…マジでか……」
京司が水泳部?
何だか不思議な組み合わせなんだが……
『それにしても美羽、スタイル良いな!』
………は?
っ!?え!?はぁ!?
(↑混乱)
「何言ってんの!?
どこ見てんの!?変態!」
あたしは京司を思いっきり睨んだ。
『だってめちゃくちゃスタイル良いんだもん。』
っ!
だからって!
「京司の変態!」
恥ずかしいんだよ!