淡花色
それから僕はしばらく姉妹のことも絵のことも忘れていた。

梅雨が明け、夏真っ盛りになったころ、ふと部屋に飾った紫陽花のことを思い出した。

案の定紫陽花は枯れ始めていた。しばらく枯れかけた紫陽花を見ているとなぜ少女のために絵を買ったのかわかるような気がした。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop