異国
「うっさいなぁ~このオタク!!黙れ黙れ聞き飽きた。」琉は何が楽しいのか語り出したら一日中喋っている。

「はいはい、あー俺、砂漠すみたいわぁ~みてみろよ。この宮殿が俺の家」
琉は分厚い本を私に見せてきた。

「ふ~ん、絶対あんたの金じゃ買えなさそうだよねぇ 夢は夢よ、あきらめたら?」

その本に何か懐かしさを感じながら閉じる。

「オタクの彼氏にふられたからって俺に当たんないでほしいな…


「な…なんであんたが知ってんのよっ!」
わなわなと弟に指を指しながら言うと

「俺のバイト先どぉこだ?」
琉のバイト先?
たしか…

「アニメっ子マートよね…」最初この名前きいたときに大笑いしたもん。

「実はね…そこにねぇちゃんの好きな人いたんだぁ…で聞いたの、だからふられたってバレバレ」ニヤニヤ笑う弟

くっそ~野郎!!!
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