異国
身体はどんどん壁にひきづりこまれてゆく…

っ…!ふざけんなぁ!!後ろ向きの体制から前向きにからだを捻り壁に向かって足を振り上げる。

グフッと何かにあたり 壁から出ていた手がきえた。

「ふー。」一息つくとそのまま畳に座り込んだ。


「何にやってんの?ねぇちゃん…汗だくで」
相変わらずニヤニヤカメラを構えてるエロガキ

「あんたね~姉のピンチだったんだから助けなさいよ!!」

座り込んだのはいいものの腰がぬけてたてない。

「は?ピンチ?虫でもいたわけ?」


「虫じゃないし、壁から黒い手がビヨ~ンって私に巻きついてきたのよ!!!」

…と実践して説明したのに弟は
「はぁ?ねぇちゃんホラーの見過ぎじゃね?もうカメラ納めたからぬいでいいよ。」

と脱衣を促しいくら説明しても信じてくれない。

< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop