メガネクラス ~0組の僕ら~
みんなそれぞれの理由で、0組に来たのである。
…え、もうこんな時間!?
私はいつまで前置きを話していたんだ!
読者の皆さま、ごめんなさい!
あの、落ち着きます!
ごほんごほん。
…前置きが長くなってしまった。
話を戻そう。
0組の教室では、7人がそれぞれやりたいことをしていた。
“キーンコーンカーンコーン”
チャイムが鳴ったと同時に、0組の担任である、柴田芳彦(シバタ ヨシヒコ)先生が教室に入ってきた。
「おはよう!お、今日は珍しく朝から全員いるなー」
「おう、柴犬」
新が柴田先生に向かって手を上げた。
「そっそのあだ名はやめなさいと言ってるだろ!」
「うるさいなー。あだ名なんてどーでもいいでしょ?」
「黙りなさい黙りなさい黙りなさい…。
とにかくみんな席につけー。
詩織!そんなに鏡を見つめても魔女は出て来ないぞ!」
「柴犬って女心が分かってないのねーん」
「…分かったから、席についてくれないか…」