メガネクラス ~0組の僕ら~

その頃。
野乃は暗い部屋に閉じ込められていた。

野乃は目を閉じたまま、倒れている。

“カタッ”

「………はっ」

野乃は何かの音で目を覚ました。

野乃は起き上がると、周りを見回した。
しかし、暗くて何も見えない。

「…とりあえず、手足は縛られていない。
怪我もない。よし動ける」

野乃は立ち上がると、制服のスカートのポケットに手を突っ込んだ。

「…ふー、ペンライトは取り上げられなかったか」

ポケットから出したペンライトで、辺りを照らした。

すると、照らした先にドアがあった。

「…ちっ。鍵がかかってるな。
まずは電気をつけないと」

野乃は冷たく感じる壁に触れた。

しばらく触れていると、スイッチのようなものに触れた。

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