メガネクラス ~0組の僕ら~
「どうすればいいんでしょう…」
2組の担任の先生が困った顔で言った。
「伊藤先生の居場所が分からないと、どうしようもありませんな…」
3組の担任の先生も言った。
「…はっ」
その時、1人の先生が声を上げた。
「どうしました?」
「…まさか、0組が…
やった、とか………」
「…その可能性はなくともありませんね…」
職員室中の先生が、0組の担任である、柴田先生を見た。
「…え?」
柴田先生は目を大きくしてから言った。
「いやいやいやいやいやいや!
まさか、うちの生徒が!?
ありえませんよ!」
柴田先生は両手を大きく振った。