メガネクラス ~0組の僕ら~
「…お前ら…」
柴田先生は目に光るものを拭った。
「…ところで……」
『ん?』
「詩織と新はどうした?
それに、野乃もいないし…」
「あぁ、それは…」
貴広が説明しようとすると、里菜がまたとしても、ハリセンで貴広の頭を叩いた。
「いってぇ!」
「バカ貴広!
野乃がさらわれたことを柴犬に言う気!?
そんなことしたら、柴犬、心配するじゃないの!」
里菜は小声で貴広に言った。
「あ、納得」
「ん?
どうしたー?
詩織と新は…」
その時。
いきなり0組の教室のドアが開いた。
“バーン!”