メガネクラス ~0組の僕ら~
“ゴンッ!”
柴田先生はそのまま壁に激突した。
「うっ…
お前ら…避けるなよ~…」
“バタンッ”
柴田先生はその場で倒れた。
「柴犬、ごめんなのねーん。
あたし、抱きしめてもらいたいのは
やっぱり好きな人がいいのねーん」
詩織はある人を見つめた。
その人は…新。
『……………ほぉ』
「詩織は新のことが好きなのかー。
そうかそうかー」
貴広がにやにやしながら言った。
「…ちょ、お前ら…」
倒れていた柴田先生がゆっくりと動き出した。
「…お、俺のこと忘れてないか…?」
『…まっさかー』
「なっ!
完全に棒読みじゃねーか!
許さんぞ、俺は!
俺はっ俺はぁっ!」
「黙っとけ、怪我がどんどんひどくなるぞ」
「すいませ~ん、
この人を保健室まで運んでください!
至急で!!!」
こうして柴田先生は、保健室に運ばれた。
「ちょ、お前らーーーーーーーーーー!」
…柴田先生の叫びを教室に残して。