メガネクラス ~0組の僕ら~

“ゴンッ!”

柴田先生はそのまま壁に激突した。

「うっ…
お前ら…避けるなよ~…」

“バタンッ”

柴田先生はその場で倒れた。

「柴犬、ごめんなのねーん。
あたし、抱きしめてもらいたいのは
やっぱり好きな人がいいのねーん」

詩織はある人を見つめた。
その人は…新。

『……………ほぉ』

「詩織は新のことが好きなのかー。
そうかそうかー」

貴広がにやにやしながら言った。

「…ちょ、お前ら…」

倒れていた柴田先生がゆっくりと動き出した。

「…お、俺のこと忘れてないか…?」

『…まっさかー』

「なっ!
完全に棒読みじゃねーか!
許さんぞ、俺は!
俺はっ俺はぁっ!」

「黙っとけ、怪我がどんどんひどくなるぞ」

「すいませ~ん、
この人を保健室まで運んでください!
至急で!!!」

こうして柴田先生は、保健室に運ばれた。

「ちょ、お前らーーーーーーーーーー!」

…柴田先生の叫びを教室に残して。

< 37 / 107 >

この作品をシェア

pagetop