メガネクラス ~0組の僕ら~

~1時間前~

「伊藤先生…!!」

「えっ…
あなたは…0組の野乃さん…!?」

そう言ったのは伊藤先生だった。

「伊藤先生…、なぜここに!?」

「野乃さんの方こそ…。
何でここにいるの…!?」

「確か…家を出て美琴を待っていたら、いきなり後ろから口を押さえられて…。
目を覚ましたらこの部屋に…」

「…ってことはさらわれたってことなのね。
私と同じだわ」

「伊藤先生も?」

「そうなのよ。
学校に行こうと思ったら、いきなり後ろから目隠しをされて…。
で、ここに…」

「はぁ…。
そうなんですか…」

野乃はこめかみを押さえた。

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