メガネクラス ~0組の僕ら~
「…チッ。
どうすれば…」
すると伊藤先生はポケットの中を見た。
「…携帯は取り上げられているようね」
「私もです。
…幸い、ペンライトは取り上げられていませんでしたけど」
「…ペンライト?」
「まあ気にしないで」
「たっタメ語!?」
「ごめん、敬語合わない。
つーことで、タメ語で」
「…タメ語……」
「…あ、そういえば…
この数字……」
野乃はマッチと鉛筆に書かれていた数字を伊藤先生に見せた。
「うん?
何なの、この数字は?」
「多分、あのドアの暗証番号だと思うんだよね」
野乃はドアを指差した。