メガネクラス ~0組の僕ら~

「………うっ」

貴広は今にも泣きそうである。

里菜に引っ張られながら0組の教室を出ようとしたその時、貴広は自分の机の上にあるパソコンを見た。

「あっ」

パソコンを見た瞬間、貴広は声を上げた。

「えっビックリしたー…。
どしたの?」

「…そうか……」

「…え?
も~~何何!?」

すると貴広は里菜の手を振り払うと、にやっと口角を上げた。

「…どうやら野乃とまだつながってるみたいだぞ」

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