メガネクラス ~0組の僕ら~
「この子たち、0組はやってません!」
「何をおっしゃるのですか!」
「0組は絶対…やってませんから!」
その時、柴田先生がフッと笑った。
「…伊藤先生、何をおっしゃるのですか?」
「…柴犬…?
なんか様子がおかしいよ…?」
「0組は“問題児クラス”なのですよ?
やってもおかしくないでしょう…。
そうですね、先生のみなさん」
柴田先生の言葉に先生たちはうなずいた。
「し、しば…けん……?」
「あんた何?
私らのこと裏切ったわけ?」
「…フッ」
「柴田ァァァァァァ!
何だよォォォ!?」
新が怒りをあらわにした。
柴田先生はそれをバカにするかのように、
「フッ」
と、もう1度笑った。
その時だった。
「待った!
そいつはニセモノだ!」