メガネクラス ~0組の僕ら~
後ろの方で聞きなれた声がした。
0組の7人は後ろをゆっくりと振り向いた。
そこには………
『柴犬!!!』
柴田先生が立っていた。
柴田先生は腕を手で押さえていた。
さらに頭からは血が流れていて、服も薄汚れていた。
「し、柴犬が…
ふ、2人………!?」
7人は2人の柴田先生を交互に見た。
「一体…何が…。
柴犬がここに2人……
これはどういう………………。
…………あれ、今何言ってんのか分からんわ」
貴広は頭を抱えた。
「…そいつは…俺に成り済ましているんだ!」
「何をバカなことを…。
そんなわけないだろう…」
「ウソつけ!」
「あなたの方こそ、ニセモノなのではないでしょうか?」
「お前だろう!」