メガネクラス ~0組の僕ら~

「実はな…
壁にぶつかって倒れたとき、保健室に運ばれただろ?
保健室に運ばれた後、3人の男にいきなり殴られてな…。
それで気を失ったんだ。
目を覚ましたときには暗い部屋の中にいたんだ。
幸い手足は縛られていなかったが。
ドアには鍵がかかっていてな…。
何回も体当たりをしてようやく出られたんだ…。
それで学校まで走ってきたんだ…」

「そ、そんな身体で…」

美琴が涙くんだ。

すると伊藤先生がはっとした。

「さらわれてしまったとき、
“0組のやつらに罪をかぶせてやる”って…!」

0組の7人と柴田先生は先生たちの方を見た。

「…チッ。
しょうがねぇな…」

そう言った瞬間、ニセモノの柴田先生はマスクをはがしたのである。

『え………』

マスクの中からは柴田先生とは全く別の顔が現れた。

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