メガネクラス ~0組の僕ら~

「お前さ、周りをよく見てないだろ。
お前はあの時急いでいたって言うけどよ、もしかしたらあの子…、赤い傘を持った小学生も急いでいたかもしれねーだろ。
さらに、バスの中にはお前だけじゃない。
他にもいたんだよ、乗客がな。
四葉はその乗客の代表として、割り込んだんだ。
…復讐しに来たってことは、四葉の気持ちを踏みにじったってことだ」

新の口から出る1つ1つの言葉は、とても重かった。

「新…」

「分かったな。
分かったら警察に行け」

「…嫌だね」

八尾は目を細めて、その目で新を睨みつけた。

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