メガネクラス ~0組の僕ら~

「…0組の君たち」

里奈が振り向くと、そこには申し訳なさそうな顔をした先生たちがいた。

「…疑ってすまなかったな」

「…あ、いえ……」

里奈は恐縮してしまった。
先生たちに謝られたことなんて、これまでに1回もなかったのだから。

「私たちがやってない、ってことが分かればそれでいいんです」

里奈はふっと優しい笑顔を見せた。

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