メガネクラス ~0組の僕ら~

数日後、病院で。

病室には0組の7人と柴田先生が話していた。

「柴犬、大丈夫ー?」

「ほい、花束」

「早く治せよー」

「おう、サンキューな!」

すると詩織が、柴田先生の目の前に何やら焦げた得体の知れないものを出してきた。

「はぁーい、食べてぇー」

「うっ…、気持ちだけもらっておくよ…」

柴田先生は顔を引きつらせた。

「食べてみたらー?
早く治るかもよ?」

ニヤニヤしている里奈。

「バカなことを言うんじゃねぇ!」

8人はとても楽しそうに話している。

しかし0組の7人の顔には、寂しそうな表情がちょっぴり浮かんでいる。

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