メガネクラス ~0組の僕ら~
「お前ら…、どういう意味だ?」
「“0組”を卒業する、ってこと!」
「え…」
「もうすぐ中3になるし…。
ちゃんとしないとダメだろ?」
「0組を卒業するのはすっごく寂しいけど…。
でもきっと大丈夫だと思う!
みんなと一緒なら…」
柴田先生はしばらく黙っていた。
そしてゆっくりと口を開いた。
「…そうか。
お前らが決めた道だから…、先生は何も言わない。
応援してるからな」
その言葉に7人はうなずいた。
『うん!』
「まっ、柴犬もコレ、治さないと」
里奈が柴田先生の左足をポンポンと叩いた。
「うぐぁッ!
…や、や…めろ…ッ!」
「…フッ。
何のことかしら?」
「お?お前なー…」
8人は再び笑った。