メガネクラス ~0組の僕ら~

その時後ろから、

「おーい!しばけーーーん!!!」

という元気な声が聞こえた。

柴田先生は声のする後ろを向くと、そこには中3になり立派になった彼らが笑顔で立っていた。

「…お前ら」

『いえいッ』

とびっきりの笑顔の彼ら。

「怪我、治って良かったね!」

「つか…柴田先生、転勤するんだってな」

「…あぁ。
いきなり命じられてな…」

「まっ、頑張れよ!
俺らも頑張るしな」

「あぁ、当たり前だろ。
まぁ…貴広は生徒会長だから大変だろうけどな」

「フッ…。
なぁに、俺にできないことは何もない!」

「そうだべね」

そう言った野乃に、みんなは唖然した。

「…ん?」

「…野乃、何かキャラ変わった?」

「そぉ?」

「ほらほらほら!
もう言い方まですっかり変わってる!」

「うんうん!
前はクールだったけど…、今はのんびりしているというか…」

「いやーびっくり!」

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