白い羽根とシャッター音
「あの倒れた瞬間、君の羽根も突然消えた」
やっぱり、そうなんだ。
……彼が綺麗だと言ってくれた、あの白い羽根。
「そっか…、消えちゃったんだ」
なんとも言えない喪失感が沸き上がってくる。
「とりあえず、ゆっくり休んだ方がいい…。リビングにいるから、何かあったら呼んで」
そう言って立ち上がる彼。
「あの…っ、せっかくの休日だったのに、ごめん」
「別に、いい。…こっちこそごめん」
「…あ、」
私が何か言う前にパタン…と扉が閉じられてしまった。
彼が謝ることなんて、何もないのに。
とにかく、明日。
なんとかして、彼を助けなきゃ。
どうするか悩んでいる内に、どんどん眠気が増していく。
…そして、いつの間にか私は、意識を手放した。