時の彼方に君がいた
水野と別れた後
僕は学校に戻っていた。
いてもたってもいられなかった、
足早に美術室へと向かい
いきおいよくドアを開け放つ。
少し暗くなった夕方の部屋の中
杏子先輩は一人、画材を片付けていた。
僕の顔を見て、先輩は驚きに目を見開く。
「翼?どうしたの、今日はもうこないって」
「……えへへ、時間があったから来てみたんです」
「時間って…もう総下校の時間過ぎてるよ」
杏子先輩はおかしそうに笑って、前の時計を指差した。
僕はあたふたとほかの理由を探したが
先輩にはどうでもいいことだったらしく
「門まで一緒に行こう」
とふわりと微笑んだ。
僕は学校に戻っていた。
いてもたってもいられなかった、
足早に美術室へと向かい
いきおいよくドアを開け放つ。
少し暗くなった夕方の部屋の中
杏子先輩は一人、画材を片付けていた。
僕の顔を見て、先輩は驚きに目を見開く。
「翼?どうしたの、今日はもうこないって」
「……えへへ、時間があったから来てみたんです」
「時間って…もう総下校の時間過ぎてるよ」
杏子先輩はおかしそうに笑って、前の時計を指差した。
僕はあたふたとほかの理由を探したが
先輩にはどうでもいいことだったらしく
「門まで一緒に行こう」
とふわりと微笑んだ。