一番星




ゆっくりと歩きながら息を整えていく。

小さな子が母親に「一番星!」と言っているのも、耳をすり抜けていった。



反対さえもさせてくれなかった。

それはきっと邪魔をされたくなかったんでしょう?



あたしは、先輩の人生の中でほんの少ししか関わりのない、どうでもいい存在だったんだ。



だってほら、「そういえば」って。





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