一番星




先輩とのことも似ているのかもしれない。

あたしはさみしくて、だからわがままで。



いつか先輩ともお父さんの時のように無事落ち着くのかなぁ。



ソファの上で膝を抱えながら、あたしはホットミルクで熱くなった息を吐いた。



「ごちそうさまでした」



にこやかに笑いながら手を合わせ、きちんと挨拶をするお兄ちゃん。

美味しかったよ、なんてカレーくらいみんな作れるのに。





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