一番星




さみしくて、さみしくて、さみしくて、────苦しい。



返事が遅いのは元々。

マイペースな人だから、返事のタイミングは一定じゃなかった。

星にかまけている時なんていつも。



だけど、少なくとも高校生の間はこんなに時間は空いていなかった。



忙しいんだから仕方がない。

先輩の前でだけ、そんなフリをしていた。



本当はいつだって恐くて堪らないのに。



< 66 / 119 >

この作品をシェア

pagetop