大好きなんだ




その時、後ろで祥宏が見ていたなんて知る由もなかった。



「大丈夫?一応、屋上についたけど」



私の肩を持ってくれてゆっくりベンチへと向かう。



いつもより風が冷たく感じたけど



どこか温かく感じた。



「.....ありがとうございます」



ニコッと笑って



「いいよ。俺にも頼ってね」



優しすぎる先輩に甘えてもいいのかな。



でも、祥宏のことちゃんと言わなきゃ。



「なんで泣いてたの?」



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