先輩!ダメですよ!?
「こいつは俺のもんだから。」
先輩が私を抱きしめて、そういう。
ドキドキ
あ~・・・ドキドキうるさいよ~・・・私!緊張しすぎ。
「‘今は’ですよね?‘もうすぐ’俺のもんになりますよ先輩。」
そう言って、笑みをまたもや浮かべる光輝。
光輝の一言と笑みで先輩の怒りを煽る。
先輩は私を抱きしめる力を強くして「いいや、これからもだ。」そう言って昼休みの終わりのチャイムが鳴った。
――今からが波乱の始まりだった。