先輩!ダメですよ!?
「あいつは強いから邪魔だ。あいつが族を辞めるために脅したいんだよ俺は。」








「それで、私を脅しのネタに?」








「そういうことだ。」








総さんはそう言うと、なれた手つきでタバコに火を着け加えた。






ゆらゆらと揺れる火が、まるで何かを映し出しているようだ・・・暗くて深い何かを。






晴哉先輩の迷惑をかけたくない・・・迷惑かけられて愛想つかれて、嫌われたりしたら、私・・・何もなくなっちゃう。








「そんなことさせません。」






私は、晴哉先輩の力になりたい。邪魔になりたくなんかない。
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