先輩!ダメですよ!?



「あいつなんか、本気じゃない。」





「っつ―――――。」






馬鹿だった・・・何もかも本気だと思っていた。




相手も本気だ、そうひたすら思っていた。




私は幼かった。でも本気だった。




《好きだよ》





ただ、あの時と同じ言葉がずっと欲しかった。



ずっと、ずっと――・・・




ヒヤッ




私は、おでこに冷たい感覚を感じて、目を覚ました。




目の前には、見覚えのない景色が広がっていた。



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