先輩!ダメですよ!?
先輩は、シャツの上にパーカーを羽織った。
「ほら、送ってやるよ。」
「あ、ありがとうございます。」
・・・・先輩、意外にいい人かもしれない。
だって、現に今送ってくれようとしてるし・・・いきなり倒れた私を介護してくれたし。
私は立ち止まった。
本当に、先輩は悪い人なのか、頭の中で考える。
先輩が悪い、先輩が優しい、その2つのグループに分かれて、葛藤する。
グルッ
「おい、陽麻・・・。」
先輩によばれ、自分の世界から目覚める。