先輩!ダメですよ!?
「何、立ち止まってんだよ。」
「あっ、はい。今行きます。」
先輩は口の端をあげて「早く行くぞ。」そう言った。
晴哉先輩に少しだけときめいた自分がいた。
なんで、こんな強引な先輩にときめいてんだろう・・・こ、これは多分気のせいだよ。
玄関の外にでると、先輩が自転車の後ろの乗るところに指をさした。
どうやらここにのれっていうことだ・・・。
私がおそるおそる乗ると、先輩ものった。
「軽すぎ、おちんなよ。」
私の手を強引に引き、腰に手を回させる。
・・・・どうすればいいんだろう。と、とにかくしがみついたほうがいいよね!!
ギュ―としがみついたら、先輩が上等。そういった気がした。