先輩!ダメですよ!?
私は外が少し肌寒ので、パーカーを着て外に出ていった。
もう星が出ていて、街灯で街が照らし出されている。
夜風に当たり、体がブルっと小刻みに震えた。
こんな寒いのならもうちょっと厚着すればよかった。
あ~・・・ちょっと急ご。
私は少し早目に、歩きはじめる。
先輩の家って、私の家から意外にちかいんだよな~。
もう着きそうだ、あっあの人影。
先輩の玄関近くで、二つの影が見えた。
「もぉ~・・・いいでしょぅ?」
甘ったるい声が先輩の家の方から聞こえてきたので、思わず電信柱の後ろに隠れる。