先輩!ダメですよ!?

「大事なやつを馬鹿にした時点で、お前は俺の中の最低な奴なんだよ。」





「お前が泣いてもなんにも感じねぇ。」






先輩・・・・・大事なやつって。





私は嬉しくて思わずにやけてしまう。へっへ・・・大事なやつって・・・・うへっへ




自分て気持ち悪い・・・けど、ニヤケが止まんない。





パシン―――





乾いた音があたりに響いた。



先輩の頬に女の人の平手打ちをしたからだった。




先輩!あの人・・・なんて、ことをするのっ。




私は、その場に出ようとしたが思いとどまった。




私がここで出たら、もっと話がこじれるに違いない。
< 72 / 238 >

この作品をシェア

pagetop