先輩!ダメですよ!?
泣き虫で弱虫の私、こうやってかばうのだって本当は怖い。




でも、先輩は私を守ってくれた。




いつだってそうだった。




会ったばかりの私を・・・だから、もう私は逃げない。





「何よ・・・あんた調子に乗りすぎよ。」




「調子に乗ってませんよ。」





私は少しキッっと睨みつけるように言うが、先輩の迫力によってシュンとなってしまう。



こ、怖い。



私たちって、まるでチーターに睨まれるカジルの図になってるはず。





「まぁ、いいわ。でも私を怒らせたこと後悔させてやるんだからね。」





ビクッ



少し体がこわばった。



でも、気を強く持ち震える足を倒れないようにする。
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