先輩!ダメですよ!?
私は先輩に言おうとしたことを、言わないことにした。




助けてっていうのは簡単でも、それは迷惑をかけることになる。





だから・・・・だから・・・・私は、言わない。






「私、友達に用があったんでお先に行きますね。」






先輩の返事を聞かずに、走って教室に向かった。





教室に入ると、すぐ椅子に座った。





立っているだけで、痛みが全身に走る・・・座っていれば少しは楽になる。





私は深呼吸をして息を整えると、鞄に入れていた教科書などを机にいれた。




そして、机に顔を伏せた。




足が痛い、腰が痛い、お腹も・・・どこも痛い。

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