先輩!ダメですよ!?
一人の女が陽麻を殴ろうとする。
俺はそれをすかさずと目に入って、殴ろうとした女の腕を掴んだ。
皆は俺を見るなりびっくりして、後ずさる。
殴ろうとしていた女は、腕をガクンと落として・・・謝りながら、逃げていった。
周りの女もそれに続いて、逃げていった。
俺はいなくなったのを、確認すると直ぐ陽麻のもとに近寄った。
陽麻は俺が近づくと、顔を背ける。
「なんで、言わなかった?」
「・・・・・。」
陽麻は口を閉じた。なんで気づかなかったんだろう。
細い体が前よりも細くなったのに・・・なんで気づかないんだよ。
心の中で、自分さいていだろ。とつぶやく。