大嫌いな君。

失恋?と勉強

橘side*


「あのヤロ…」

逃げたな

どこ行ったんだ


…ほんとダメだな

懐く気配がない猫みたい


「橘く~ん!」

「なに?」

飛びついてきた女子に
とびきりの営業スマイルを見せる

普通の女子ならこうなるはずだ


…なのにあの女

「勉強教えてよー頭良いでしょ?」

「ごめん、教える気ないから」


あいつ以外にね

女子はブツブツ言いながらも
帰る支度を始める



…梓、探さないとな

やっぱここは…

「遠藤」

「分からないわ」


「え…」

超、珍しい

遠藤が分からないと言う(レア)


「…たまには自分で探したら?」

だって…


「あいつの行動はそうそう簡単に読めない」

遠藤以外には


「まぁまぁ、もう図書室行ってるかもよ」

「⋯確かにな」

とりあえず行ってみるか


教室をやる気なく出ていく







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