大嫌いな君。
[じゃあ付き合えばよかったでしょ!]



そう書いた字は殴り書き






[あれ?もしかして妬いてます?]



⋯⋯な、ななな!!


バッと隣を見るとにやにやした顔の橘

そ、そんな顔でこっち見るなーーー!!!



紙をクシャッと丸め文字での会話を強制終了させる




違う、橘がモテるのが羨ましいだけであって、



私は断じて妬いてなどいない





⋯いないから。





「おい、なんで丸めるんだよ!」


小声で橘から突っ込まれる


「うるさい!橘が変な事言うからでしょ」






「おいそこの後ろの席」


ギクッ

そう先生が言うと前の席の子達も何人か振り返る




「何話してたんだ」


「なんか今永さんが話しかけてくるので相手してました」



おい??橘くん???




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